『犬も歩けば棒に当たる』 ~辺りを見回してみよう!面白いことがいっぱいあるぞ!~

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2006年 07月 21日

自然の掟

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 朝いつもの川沿いの道で脱皮している最中の蝉を見付けた。 7時前ではあったが、少し遅いではないかと近寄ってみると動く気配がない。 昨夜は大阪も連日の豪雨の続きで一晩中激しい雨が降っており、朝方あがったものの予断を許さぬ情勢であった。 ヒョッとするとこの蝉は不運にも昨夜の激しい雨に打たれて遂に力尽きたのではなかるまいか、と思った。 ただ、時間がなかったので後ろ髪を引かれる思いで朝はその場を離れた。 夕方となり急ぎ家路につき、どうだろうかと思い覗いてみると、やはり推察どうりらしい。
 生き物には常に死が待っている。 宮崎学氏の秀逸な作品を見れば理解できるように、死とはこの地上に生きるものにとって避けることのできないものであるだけではなく、この地上においては本当に必要な現象でもあるのだ。 彼の言う「環境の輪」の上に成り立っているこの地上の掟は生きとし生けるもの総てに平等に訪れる出会いだ。 夕方には蝉の亡骸にまず蟻が挨拶に訪れていた。 このようにして蝉は少しずつ土に帰されてゆくのである。
 地上の掟は生きるもの総てに平等にその愛を注ぐのだ。

【PS】 前から観察している木に留まって死んだままの蝉は今日も相変わらず留まり続けている。 死んでもなお留まり続けている蝉もいれば、土から出て直ぐに力尽きた蝉もいる。 改めて地上の掟というものを考えた。
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by usasho | 2006-07-21 19:57 | 自然
2006年 07月 15日

今年初めてクマゼミを見たョ!

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 昨夜帰宅時に玉串川に沿って歩いていると、何故か深閑とした中でニイニイゼミがたった一匹だけ激しく鳴き声を上げていた。 静かな夜にたった一匹だけ鳴かれるとういうのもいささか夏らしくなく寂しいなと思いながら家路についた。
 今朝、図書館へ行くのに川沿を歩きながら、フト見上げるとクマゼミの真新しい抜け殻があるではないか! 
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 さらに数歩歩いたところでクマゼミが静かに木に休らっている。 見るからに生まれたてと言わんばかりの凛と輝く羽根を静かにたたんで桜の木に留まっている。 やっと夏が来たぞ! そう思うと、先ほどから噴き出していた汗も吹き飛ぶくらいうれしくなった。

【PS】 京都は夕方激しい夕立に見舞われた。 図書館からの帰り、雷はさほど激しくはなかったものの、甍を揺るがすような激しい雨が視界を奪う中、お寺の門を借りて雨宿りした。
 今日は祇園祭(宵宵山)だから内外の観光客が町に溢れ、国際色豊かな雨宿りになった。
 ただ、何も考えず、ボーッと雨を見て立っているこの風流な時間は実に楽しいものだった。
 走り惑う人々、屋根から飛び散る水しぶき、雨宿りに入ってくる人々の国際色豊かな会話、互いに気遣う浴衣の裾、雨に濡れた下駄の感触をおもしろがる若者達、時折走る稲妻に激しさを増す雨で霞む京の街はうずくまるようにそこに佇む。
 小降りになりかけると、一人、または一組と人が去ってゆく。 夕暮れの中、いっとき見知らぬ者同士が肩を寄せ合って、またそれぞれが思い思いに去ってゆくこの時の流れの面白さは、ここが京都であるが故に、なお一層豊かな、そして、いとおしく流れる時というものを感じさせる。
 何年ぶりかで味わった京都の夕立は、昔と少しも変わらず、そこにいるだけで降った雨が潮の如く豊かに、しかし静かにたっぷりと心を満たしてくれた。
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by usasho | 2006-07-15 22:24 | 自然
2006年 06月 05日

「ありえねー」って、本当に?

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 以前紹介したことのあるクマゼミがこの六月に入ってもまだ同じ場所に留まっている。 いつ見ても不思議な光景だ。 紅葉を経て雪の降りしきる真冬が訪れ、桜の便りを耳にしていたら最早ツツジが咲く時節となった。 どうみても、はや十ヶ月以上、彼はこの位置に静かに留まり続けていたことになる。 はじめは面白かったので、いろいろな方に話してみた。 しかし、残念ながら興味を懐いて胸躍らせながら跳んでやってきた人はいなかった。
 なぜか、反応される方の心の奥底に、「そんなことって、ありえねーョ!」っていう共通項を感じるだけではなく、おまけに冷たい視線に曝される自分に気が付く。 疑いながらもやってきてくれた人はまだいいが、それらは極めて希なだけではなく、それらの人も「ヘェー!いるんだ、本当に!」で会話がそこでほぼ終わってしまうのだ。
 でも、それって本当に「有り得なかった」ですか?
 あなたの心のどこかに跳ぼうとする足や翼を否定し、常識的な世界への安住に浸りきろうとする心の疲れが芽生えていませんか?
 死んでしまったとしても、約十ヶ月の長きに渉り、木に留まり続ける蝉がいるのです。 それを正面から見ようとしないあなたの目はもはや節穴になっていませんか。
 日常の判断基準が揃ってしまうことにより、ひとびとは常識の世界の虜になってしまいやすいのです。 なぜなら、常識の世界こそは世間を波風なく歩けることを約束してくれそうな一番の保証なのだからです。
 あり得るのかどうか、もう一度辺りを見回してみませんか?
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【PS】 蝉の斜めアップです。 羽根は結構傷みが激しくなってきました。 眼も汚れて汚くなり、キズがあるのでしょうか。 でも、体の細部に至るまで風雨に曝されながらよく原形を保ったものだと言うことには驚かずにはいられません。 この写真を撮っていると、前を通りがかった人が「何をされているのですか?」と聞いてきたので、「蝉を撮っています。」っとこたえると、「ヘェー!」って言って通り過ぎてゆきました。
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by usasho | 2006-06-05 22:51 | 自然
2006年 02月 13日

冬の蝉

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 昨年11月、ふとしたことで蝉を見つけた。 11月といえば当然蝉は死んでいましたが、彼(蝉は雄でした)はしっかりと木に留まっていたのです。 それから更に3ヶ月過ぎましたが、蝉は相変わらず同じ位置に留まり続けています。 台風を始め、多くの嵐がこの半年余りの間に訪れましたが、ものともせず蝉は留まり続けたのです。 ビルの真横なので、結構おろしがきついのにもかかわらずです。 本当に脱帽です。

【PS】 ところで、この蝉の体の中はどうなっているのでしょうか? 筋肉細胞もどうなっているのだろうか? 見てみたいですね! でも、もう少し放っておきましょう。 いつまで留まってられるのか、楽しみです。 ひとつ疑問があります。 彼はミイラと呼べるのでしょうか、どうなのでしょう?
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by usasho | 2006-02-13 20:25 | 自然
2005年 11月 25日

冬の蝉

 感動は予告無しに、いきなりやってきます!
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 うまく撮れていませんが、まず、この写真を見てください。
 そう、蝉なんです。
 このクマゼミをよく見てください。 羽根は結構ぼろぼろになり、それなりにくすんでいますよね。 でも、どことなくおかしいでしょ。
 そうなんです。 この蝉はすでに死んでから三ヶ月以上経っているのです。 しかも、彼(雄です!)がこの位置に辿りついて以来、今日までそこでしっかりと木を抱きしめて、今も同じ位置に留まり続けているのです。 人間並に解釈すると、実に見上げた根性でしょ!  もう十一月も終わろうとしているこの時期に、木に留まり続けている蝉を見ると思わず感動してしまいました。

 彼は恐らく総ての足の爪を木の表皮に食い込ませているのでしょう。 そのために、死期が彼に訪れたとしても、彼の体は錨を打ち込んだ船のようにその位置を変えないで今まで時が流れました。 今年もいくつか台風が訪れ、大雨も降り、植木屋さんが来て剪定してゆきましたが、彼のポジションを揺るがすようなことは何も起こらなかったのです。

 いつも登る十三峠の道でもこのような蝉(その時はアブラゼミ)を見たことがあります。 そのときは思わず信じられなくて目をこすってしまいました。 それは、三メートル近く離れた位置での発見だったためにうまく写真に収めることができませんでしたが、今回、目線の位置で発見できて本当にワクワクしてしましました。 おまけに、場所が大阪市内だったので、なお驚きました。
 このような現象にはいろいろと面白そうな科学の種が潜んでいるのでしょうね。 奥深いワクワクしてしまような興味深いサイトがあれば、ぜひお教えください。

 それにしても、枝の裏側に留まっているにもかかわらずよく落ちないものだと感心します。 死んでもなお留まり続けられるってことは、いろいろな偶然がそこに重なったとはいえ、本当に今日は良いものに出会えました。 クマゼミではなく“弁慶ゼミ”ですね!

 ところで、家に帰ってこのことを子供達に話すと、八尾市内でも結構木に死んだままの蝉が留まっているのをよく見るよ、とのこと。
 「馬鹿にしたらあかん! 大阪の蝉は皆根性があるんや!」 と、いうことで大笑いになりました。

【PS】 著者からのおことわり
この記事はcocolog掲載中のブログ「風に吹かれて」に同じ日時にて掲載致しましたが、小生のブログサイトの整理発展の過程の一つとして、このexblogに移転して参りました。不悪。
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by usasho | 2005-11-25 23:48 | 自然