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『犬も歩けば棒に当たる』 ~辺りを見回してみよう!面白いことがいっぱいあるぞ!~

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2006年 06月 26日

登りたくなる木

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 東京へ研究会に出かけた。 朝早く着いてしまったため時計台の前のベンチに座って本を読んだり、ノートPCに打ったりしていたが、フト目の前を見ると実に枝振りの良いクスノキが立っているではないか。 いままでに、このような素晴らしい枝振りの木は見たことがない。 見ているうちに登りたくてウズウズしてくる。 小学生だったら間違いなく登ったであろうが、この年になってはそうもいかず、見ていると何ともいえず悲しくなってしまった。
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 見ているだけでその気にさせるなんて、この木は実にすてきな木だ。 このゆったりとした木が二本左右にあって時計台の広場を囲んでいる。
 木々に鳥が集まり、人も集う。 楽しい語らいと思索の時が流れ、見上げるとそこに優しい木が静かに立っている。 これこそこれらの木に備わる徳とすべきものなのであろう。

【PS1】 木を眺めながら朝の御握りを食べていると雀が何羽も寄ってきた。 本当にビックリする程近くまで寄って来るではないか。 ここは東京だろう? っと思うのだが恐がりもせず、寄ってきて御握りをねだるのだ。 何粒かを指の先に付けて差し出すと本当に寄ってくる。 羽根を左右に下げ気味で小刻みにばたつかせ、首を突き出してもっとくれという。 ベンチの石のもたれの上に並べてやると面白いように食べる。 エー、本当にここは東京かしらと目を疑った。
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【PS2】 ここ東大の経済学部で春は恒例の研究会をやることになっている。 何年か前、大教室でやっていると、開かれた窓の枠にカラスがやって来てジッと中を向いたまま静かに留まっていた。 まるで話を聞いているように見えるのだ。 休み時間にある先生がこのカラスを指して、さすが東大のカラスは違うゾ!研究会の話しが理解できるんだ!っと言ったら一同大笑いになった。

by usasho | 2006-06-26 23:01 | 歩き回って
2006年 06月 05日

「ありえねー」って、本当に?

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 以前紹介したことのあるクマゼミがこの六月に入ってもまだ同じ場所に留まっている。 いつ見ても不思議な光景だ。 紅葉を経て雪の降りしきる真冬が訪れ、桜の便りを耳にしていたら最早ツツジが咲く時節となった。 どうみても、はや十ヶ月以上、彼はこの位置に静かに留まり続けていたことになる。 はじめは面白かったので、いろいろな方に話してみた。 しかし、残念ながら興味を懐いて胸躍らせながら跳んでやってきた人はいなかった。
 なぜか、反応される方の心の奥底に、「そんなことって、ありえねーョ!」っていう共通項を感じるだけではなく、おまけに冷たい視線に曝される自分に気が付く。 疑いながらもやってきてくれた人はまだいいが、それらは極めて希なだけではなく、それらの人も「ヘェー!いるんだ、本当に!」で会話がそこでほぼ終わってしまうのだ。
 でも、それって本当に「有り得なかった」ですか?
 あなたの心のどこかに跳ぼうとする足や翼を否定し、常識的な世界への安住に浸りきろうとする心の疲れが芽生えていませんか?
 死んでしまったとしても、約十ヶ月の長きに渉り、木に留まり続ける蝉がいるのです。 それを正面から見ようとしないあなたの目はもはや節穴になっていませんか。
 日常の判断基準が揃ってしまうことにより、ひとびとは常識の世界の虜になってしまいやすいのです。 なぜなら、常識の世界こそは世間を波風なく歩けることを約束してくれそうな一番の保証なのだからです。
 あり得るのかどうか、もう一度辺りを見回してみませんか?
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【PS】 蝉の斜めアップです。 羽根は結構傷みが激しくなってきました。 眼も汚れて汚くなり、キズがあるのでしょうか。 でも、体の細部に至るまで風雨に曝されながらよく原形を保ったものだと言うことには驚かずにはいられません。 この写真を撮っていると、前を通りがかった人が「何をされているのですか?」と聞いてきたので、「蝉を撮っています。」っとこたえると、「ヘェー!」って言って通り過ぎてゆきました。

by usasho | 2006-06-05 22:51 | 自然