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2007年 04月 22日

岡山禁酒会館

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 岡山市内を歩いていてこんな建物に出合った。
 この建物は禁酒運動家の成瀬才吉、河本正二、綱島長次郎により禁酒運動の拠点として大正十二年現在地に完成。 禁酒運動のシンボル的な存在 として、現在においても尚、異彩を放ち続けている「禁酒会館」という建築である。
 岡山城西の丸の西隣に面して建つこのエキゾチックな建物は、大正時代に全国で盛んになった禁酒運動の中でも傑出した位置を示す記念碑的な建造物であり、先の激しかった岡山大空襲をも免れて現在にまで生き残った。 その後幾多の星霜を経て現在に至ったわけであるが、文字通り人々の善意の積み重なった上でこれからも歴史の新しい頁を押し広げようとしている。
 禁酒運動というと既に遙か昔のことのように思っていたけれど、いろいろなサイトを閲読してこの運動に纏わるいろいろなことを知り得ました。

【PS】 紹介した「禁酒会館」はじつは岡山城西の丸の旧藩主隠居処が内山下小学校に変わり、その石垣の直ぐ西隣に新たな理想を追い求める者達が集う館として築かれたのだった。 会館が完成したときは、さぞかしモダンな建物として数奇な眼をいやが上にも集めたことであろう。 両親が、とりわけ大正のこの時代に当地にて青春をおくった母も市電がとおるこの道からこの会館を眺めてさぞかし心躍らせたのであろう。 早くから大阪へ出た父はもしかするとこの建物に対しての記憶はないかもしれない。
 私達一族がこの近くの内山下の屋敷から出て新しい時代の波頭にもてあそばれることになると同時に、新しい息吹の活動の場が入れ違いにこの地に花開かせたのだと思うと歴史とは本当に面白い。
 つい先ほどまで、本当に久しぶりにお城へ上がって(この表現が両親の口癖であった)創建以来の月見櫓(重要文化財)に登り、この手で触れてその内外を眺めていると、先祖が手を触れたことのある建物に触れ、眺めたであろう景色を見ている自分が実に不思議な存在に感じたところだったので、禁酒会館を初めて眺めたときには思わず立ち尽くしてしまったのだった。
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(岡山城本丸月見櫓)
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by usasho | 2007-04-22 20:27 | 歴史の証人


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